久しぶりにBruce Springsteenを聴きながら。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
アメリカが戦争を開始したその日(2003年3月20日)、コンサートで
ステージに立つブルース・スプリングスティーンを目の前にしていたことは、
何かしら偶然を感じた。その日の穏やかではない心情は、スプリングスティ
ーンの中でも決して消されているわけではなかったようだ。オープニング
からアンチウォー唱歌「Born In
The U.S.A.」のフォーク・ソング・バー
ジョンをアコースティック調で披露しイラクでの戦争を非難した。
しかし非難はそれだけに留まったわけではない。2曲目にはエドウィン・
スターのクラッシック「War (what
is it good
for)」のカヴァーを聴かせ
てくれた。スプリングスティーンにとって、容認されていないイラク侵略を
非難するのに言葉は必要ない。彼の歌そのものが言葉以上に大きな意味を
発しているからだ。コンサート後半にスプリングスティーンは「Land
Of
Hope And Dreams」を「イラクの罪の無い市民」に捧げた。「平和への祈り」
と述べたスプリングスティーン。
「この歌を、俺達の息子や娘達に、オーストラリアの息子や娘達に、そして、
罪の無いイラク市民に捧げたい」。
これこそが、その影響力を最大に発揮したときのThe
Bossだ。
9.11コンサートで披露してくれた「My
City Of
Ruins」の演奏(注1)は、
この日メルボルンのテルストラ・ドームに集まった3万人の聴衆を再び驚か
せた。
ブルーーーースは、一貫して自身のメッセージを伝えながら、オース
ラリア聴衆のためにすてきな時間も用意してくれた。昨夜はブルース・スプリ
ングスティーン&Eストリート・バンドとしては1985年以来の久々のオースト
ラリア公演だったのだ(注2)。
コンサートも終盤に近づくと「Ramrod」のなかでブルースは決まり文句を
披露した。「Return to the hotel,
have a Fosters
and throw a shrimp
on the barbie(ホテルへ帰ってフォスタービールを片手にバーベキューで
えびを焼こう)」(注3)。
アメリカの広告文化からもThe Bossが影響を受けていたいう事実は興味深い。
バンド・メンバーにふたりのTVスター=マックス・ウェインバーグ(『Late
Night With Conan O'Brien』)、スティーヴ・ヴァン・ザント(『ザ・ソプ
ラノズ』)がいることからTVにも目を向けているであろうことくらいは予想
していたが……(Bill And Ted's
Excellent
Adventure=(注4)=での
クラレンスも大好きだ!)。
「What time is it?」とブルースがどなる。「Boss
Time!」と聴衆が叫ぶ。
昔の曲の音が、いまだ変わらず素晴らしいことには驚かされる。「Born
To
Run」「Dancing In The Dark」「Glory
Days」「Prove
It All Night」
「Bobby Jean」「Thunder Road」。現在では、すべてロック・クラッシッ
クだ。そしてなにも変わらずに素晴らしい…。新しい曲の「Mary's
Place」
ですら純粋なEストリート・サウンドを奏で前述のロック・クラッシックに
無理なく肩を並べている。この夜はバンドのプレーはひとつになっていた。
ビッグマン・クラレンス・クレモンズのサックスが、
コナンの相棒・マックス・ウェインバーグのドラムが、
ニルス・ロフグレンとスティーヴ・ヴァン・ザントによるダブル・ギターの
原動力が、
そしてもちろん、ミセス・ブルーーース、パティ・スキャルファが、
ひとつの音をつくりあげた。
Eストリート・バンドはロック・バンドの手本となりうるバンドだ。
もし、バンドを立ち上げる意志のある人はEストリートのようなバンドに目を
向けると良い。いつの日か成功をおさめるためには、彼らにの内側にある
素晴らしい部分を必要としなければならないからだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
http://www.sonymusic.co.jp/BOSS/
ntchba054236.chba.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows
98; Win 9x 4.90; Q312461) |
|